HomeCare & Rehabilitation Exhibition 1998

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Location Tokyo International Exhibition Center
Date 4-6 November 1994
Type Trade Show
Attendance Unknown

Overview

The M2 was on show linked to an excerise bike - https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvrsj/4/1/4_84/_pdf

国際福祉機器展HomeCare & Rehabilitation Exhibition (HCR'98) 中島康博北海道立工業試験場11 月4、5、6日に、東京有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)において、第25 回国際福祉機器展 (Home Care & Rehabilitation Exhibition(HCR)'98、王催: (財)保健福祉広報協会)が開催されました。総入場者数は12万6千人(前年比十7%)にのぼり、非常に活況を呈していました。 HCRは国内最大級の福祉関連機器展示会で、国内外の福祉機器メーカ 14 ヶ国 483社が一堂に会し、最先端の福祉機器・福祉車両が集まりました。出展社数は年々増加の一途をたどっています(前年比十 54社)。出展メーカについても、車いす、福祉車両、ベソド、入浴用品、 トイレなどの福祉・医療分野に限らず、一見専門分野とは思われないような業種の出展も多く見られるようになりました。 2000年に施行される介護保険法や、今後高需要が見込まれる高齢者関連製品に対しての各メーカの関心の高さがうかがわれます。一方、今回出品された製品には、 VR技術を駆使した製品はまだ多くはありません。展示会のターゲットがどちらかというとユーザ・施設向きであることから、医療用製品と違ってコスト的に製品化しにくい部分があるのかも知れません。その中で、今回展示されていた中から福祉にVR技術を応用した2社の製品を紹介します。一つは、 NEDO (新エネルギー・産業技術総合開発機構)のブースに展示されていた電動車いすシミュレータ(三菱プレシジョン社)です。三菱プレシジョン社はシミュレータ、アミューズメント装置などの開発を手がけており、特に有名なところでは教習所の自動車運転シミュレータがありますcシミュレータのシステム構成は、ハードウェアにPC/AT互換機(OS/Windows95)、21inch ディスプレイ、車いす用ジョイスティック等で、シミュレーションのアプリケーションは Windows95上に構築されています。デイスプレイには 3DCGで信号、車道、歩道、建物、街路樹、自動車、人間等が配置された市街空間が表示されており、その中を電動車いすで走行できるようになっています。利用される場所としてはリハビリセンターや病院等があり、車いすを処方する医師や作業療法士が電動車いすの使用対象者に対しその操作能力を定量的に評価するための支援システムとして使用されます。このシステムには、患者の操作能力を測定するためのテスト項目がいくつか設けられています。評価項目はジョイスティックの操作能力、空間認知能力、判断力、被験者の情報処理能力、交通ルールの理解などです。患者の中には、ジョイスティックの操作能力などの身体機能や、空間認知能力などの知的能力にダメージを受けている人もおり、これらの能力が電動車いすの運転に適正かどうかを見極める必要があります。このシステムを使用することで、いくつか設定された検88 主催・共催・協賛会請報告査項目に従い、患者の適性を調べることが出来ます。またこのシステムは、電動車いすを使用したことがない人のための訓練機器としても使用されます。コンピュータ内に設定された仮想空間内を移動することで、路上にでる前に運転操作訓練を安全に行う事が出来ます。システム内で使用される車いすのデータは、実機のデータを基に構成されています。内部で物理空間上の動作を計算し、操作に対する車いすの反応が忠実に再現されるようになっています。現在はスズキのMCシリーズ他数機種ですが、将来各種車いすに対応すべくデータを増やしているところだそうです。もう一つ目立った製品として、松下電器ブースに展示されていた自転車エルゴメータ"02InTake2l VRT" (竹井機器工業)を紹介します。このエルゴメータは、正面にモニタが装備されており、 CG画面を使ってゲーム感覚で体力増強できるようになっています。例えば、あるプログラムには自転車ロードレースの設定があり、自分の自転車を操縦(もちろん自分で漕ぐ)して順位を競うようになっています。また、別のプログラムにばソーリングモードがあり、同時に5台までを接続して、 5人で仮想ツーリングを楽しみながらトレーニングを行う事が出来ます。また今回は参考出品として、松下電器のM2デジタルグラフィックスシステムとエルゴメータをリンクするという形で展示されていました。 M2システムはかつての"3D0" の流れをくむ製品で、本体にはCDドライブを搭載しコアにはPowerPC602 を2枚装備しています。 3DCGの処理能力が高く、またソフトのプログラミングも用意された開発ツール (Macintosh用)で簡単に行うことが出来ます。今回はM2からのビデオ出力をエルゴメータの画面に送るだけでしたが、将来M2システムを組み込むことで、より精細なCGとリンクしたエルゴメータが開発されるかもしれません。 M2の組み込みは社内で現在検討中だそうですが、是非とも実現して欲しいものです。以上2点を紹介しましたが、個人的な感想としてはもう少しVR製品がでてこないものかと思います。障害者がVR技術から受ける恩恵は、健常者が受けるよりもはるかに大きいものです。疑似感覚による身体回復訓練や、感覚回復訓練。また、体を動かせなくなった人に対しては、屋外の疑似感覚を与えて屋外の散歩を疑似体験できるようにするなど、応用範囲は数知れません。ただ、音声処理・認識技術を利用した製品やPC用の視線人カデバイスなど、 VR基本となるような技術を利用した製品はそこそこの数が展示されており、その数は年々増加しています。来年度あたりは大きくブレークするようJVRSJ vol. 4 no. 1 June, 1999 な福祉系VR製品を期待したいものです。HCR http://www.hcr.or.jp 三菱プレシジョンhttp://www.mindnet.or.jp/mpc松下電器M2システム http://www.M2system.com竹井機器工業 03-3787-1054